普通のテキストと、HTML5のテキストを比べてみるね。
普通のテキスト動物の種類 1.いぬ 2.ねこ 3.とり
普通のテキストは、人が見るのには問題ありませんが、文字が並んでいるだけで、コンピュータにとっては分かりにくい文章になります。
HTML5のテキスト<!doctype html> <html> <head> <meta charset="UTF-8"> <meta http-equiv="content-language" content="ja"> </head> <body> <h1>動物の種類</h1> <ul> <li>いぬ <li>ねこ <li>とり </ul> </body> </html>
HTML5の文章は、<>で囲む事によって、文章に対して意味を持たせていますので、 コンピュータからは解析しやすい文章になります。<>で囲まれた部分の意味を知っていれば、 人が見る分にも解りやすい文章といえるかもしれません。
HTML5の文章は普通のテキストと比べると、記述する量が多くなりますが文章に意味を持たせる事によって、 検索エンジンなどのロボット検索などで、適切に内容を判断できるようになるので、結果的には検索結果の精度の向上など利便性は向上します。
HTML5が登場するよりも前は、自由に絵や文字を書くことができるCanvasタグが存在しませんでした。 その為、動的に描画が必要な場合はWEBサーバー側で動的にpngファイルなどを生成して、サーバー側で描画したり、 Flashなどのブラウザプラグインを利用して描画するのが一般的でした。
HTML5の登場で今まで、サーバー側やFlashでしか出来なかった、動的な画像、映像、音声を使うような表現もHTML5でできるようになり、 現在では、動的なWEBサイトでもHTML5が使われるようになってきました。
HTMLは、"Hyper Text Markup Language"の頭文字をとったもので、 直訳だと「ハイパーテキストに目印をつける言語」になります。ハイパーテキストに目印をつける事で、 文章の構造(見出しや段落、箇条書きなど)をコンピュータが理解できるようにした言語という事になります。 1993年にHTML1.0が登場してからブラウザの作成者によって数々のバージョンアップを重ねてきました。
HTMLはブラウザの作成者によって、様々な拡張が行われてきたのでブラウザによって正しく表示されたり、 されなかったりなどの問題が発生するようになりました。
そして、1994年10月にHTMLの標準化を目指す団体W3C(World Wide Web Consortium)が発足して、 HTMLの仕様はW3Cが中心となって作っていく事となりました。
既存のブラウザの挙動から、W3Cによって仕様がまとめられ1997年1月に、HTML3.2が勧告されました。
さらに1999年12月に、HTML4.1が勧告されたことによって、ブラウザ毎の挙動の違いはある程度解決するようになりました。
そして、現在はWEBの進歩によって、よりアクティブなWEBページ、WEBアプリケーションが要求されるようになりました。
HTMLはその要求に応えるべく、よりアクティブなWEBページの作成や、検索エンジンなどが、 文章の構造を詳細に理解して適切な検索結果を選出したりできるように進化していきました。
そして、2014年の10月28日に、HTMLのバージョン5にあたる、HTML5がW3Cによって勧告され現在に至ります。